収益化 · · 11分で読めます

ショート動画収益化の実践ガイド — 計算して、段階を踏み、契約書で守る

ショート動画の収益化を実際に回す方法。YouTubeショートの収益の仕組み、登録者0人から安定収入までのロードマップと週間ルーティン、企業案件の単価の決め方と契約書チェックリスト、長尺動画1本からショートを何本も作る仕組み、税金の基礎まで。

Shorts Zone 編集部

ホワイトボードに収益化の計画を貼り出すクリエイター

収益化の方法を知っていることと、実際にお金が入ってくることの間には、計算・順番・契約書の3つがあります。どんな方法があるかはショートで稼ぐ7つの方法にまとめました。この記事はその次、実際に回す方法です。勘に頼った収益化では、案件1本で動画の使用権を丸ごと渡してしまったり、5月に税金の通知を見て初めて事業者登録を調べたりすることになります。

1. 計算:ショートの収益はどう生まれるか

ショートの広告収益は、動画に付いた広告から直接生まれるわけではありません。YouTubeヘルプの説明を式にするとこうなります。

自分のショート広告収益 ≈(その国のショート広告収益のうちクリエイタープール)×(自分のエンゲージ ビュー ÷ 収益化チャンネル全体のエンゲージ ビュー)× 45%

ここから、実務上大事な事実が3つわかります。

  • 自分でコントロールできるのはエンゲージ ビューだけです。 プールの大きさは広告市場が、分母は他のチャンネルが決めます。同じ再生数でも月ごとに金額が変わります。
  • 視聴者がどの国の人かが大きく効きます。 プールは国ごとに分かれています。同じ100万回でも、広告単価の高い国の視聴者が多ければ多く受け取れます。
  • 2027年2月1日からは基準が付きます。 直近90日間のショートの再生数(対象となる視聴回数)が1,000万回を超えた月にだけ、ショートの広告収益とPremium収益が発生します。超えられなかった月は、ショートの広告収益がゼロです。

一度この計算をしてみると、ほとんどの人が同じ結論にたどり着きます。ショートの広告収益だけで目標の月収を満たすには、必要な再生数が現実的ではありません。 だから順番が必要なのです。

2. 段階別ロードマップ

段階を分ける基準は登録者数ではなく、その段階で開く収入源です。

段階目標ここで開く収入源主な指標
0. フォーマット探し反応が繰り返し取れる形式を1つ編集代行、知人からの案件視聴された割合、平均再生率
1. 拡大版パートナー登録者500人 + ショート90日300万回などファンからの支援、ショッピング アフィリエイト登録率
2. 案件スタート視聴者を一文で説明できる企業案件問い合わせ数、案件動画の成果
3. フルパートナー登録者1,000人 + ショート90日1,000万回などショート・長尺動画の広告収益エンゲージ ビュー、ショート1,000回再生あたりの収益
4. ファネルショート → 長尺動画・商品への導線長尺動画の広告、自分の商品、お店の売上リンクのクリック、コンバージョン

0段階:フォーマット探し(最初の1〜3か月)

この段階の仕事はお金を稼ぐことではなく、反応が繰り返し取れる形式を1つ見つけることです。

  • 週5本以上を目標にします。3つの形式(例:結論から言うTips、ビフォーアフター、短いストーリー)を交互に投稿します。
  • 毎週金曜日に、最近の動画の「視聴された / スワイプされた」(Viewed vs. swiped away)と平均再生率を形式ごとに分けて見ます。数字が繰り返し良い形式が残ります。
  • この時期の収入は、再生数と関係ないところで作ります。ショートの編集スキルが伸びているなら、編集代行がいちばん早い道です。

1段階:拡大版パートナー(登録者500人)

韓国は拡大版YPPの対象なので、登録者500人、直近90日間の公開動画3本、直近90日間のショート再生数300万回(または12か月の総再生時間3,000時間)を満たすと、ファンからの支援とショッピング機能が使えるようになります。2027年の改定でも、この基準は変わりません。

  • ショートの説明欄ではなく、動画の中でSuper Thanksに口頭で一度触れてみます。
  • ショッピング アフィリエイトが使えるジャンルなら、動画に出てくる商品にタグを付ける習慣をこの時期から付けます。

2段階:案件スタート

企業案件は登録者数ではなく、視聴者像がはっきりした瞬間に始まります。このときやることは2つです。

  • 1枚のメディアキット:チャンネルの一行紹介、視聴者(年齢・性別・国。YouTube Studioのアナリティクスのスクリーンショット)、直近90日間の平均再生数と平均再生率、伸びた動画3本のリンク、連絡先。
  • 自分から提案する:自分の動画にすでによく登場しているブランドに、短いメールを送ります。問い合わせを待つチャンネルより、自分から送るチャンネルのほうが最初の案件をずっと早く取れます。

3段階:フルパートナー

登録者1,000人と、直近12か月の総再生時間4,000時間または直近90日間のショート再生数1,000万回。2027年2月1日以降に新しく参加するチャンネルは、8,000時間または2,000万回に引き上げられます(YouTube公式ブログ)。すでに参加しているチャンネルは、そのままパートナーとして残ります。基準の近くにいるなら、2027年1月31日より前に参加するのが明らかに有利です。

4段階:ファネル

ショートで人を集め、別の場所でお金を受け取ります。長尺動画の広告収益、講座・電子書籍・テンプレート、コンサル、お店の予約。この段階でショートは商品ではなく看板です。ショートの下の「関連動画」リンク、チャンネルページのリンク、長尺動画の説明欄が販売窓口になります。ショートの説明欄やコメントに書いたリンクはクリックされないので、そこには頼りません。

3. 週間ルーティン

ホームスタジオでカメラの前に座り、長い話を撮影するクリエイター
撮影は週1回。ショートはそこから何本も。
曜日やることかかる時間(例)
月長尺動画を1本撮影(ポッドキャスト、講義、インタビュー、Vlog)1〜2時間
火長尺動画からショート候補を10本以上選び、最初の一文を磨く1時間
水ショートを編集し、タイトルと最初のフレームの文言を確定2時間
木〜日1日1〜2本投稿(プラットフォームごとの調整は同時攻略法)1日20分
金週次の数字チェック(視聴された割合、平均再生率、登録率)30分
日案件メールを3通、来週の長尺動画のテーマ決め1時間

このルーティンの核心は、撮影は1回だけということです。ショートを1本ずつ別々に撮っていると、週5本は長く続きません。長尺動画1本から何本も切り出す仕組みでないと持ちません。この「切り出し」がいちばん時間のかかる工程ですが、Shorts Zoneは長尺動画を入れると、文が途中で切れない区間を見つけて縦型ショートに切り出し、1本ごとにバイラルスコアとタイトルを付けてくれます。火曜と水曜の3時間を減らすためのツールです。

4. 企業案件の単価の決め方

案件の単価に定価はありません。だから自分の基準がないと、ブランドが提示した金額がそのまま単価になります。以下は実務でよく使われる骨組みで、掛ける数字はチャンネルやジャンルによって違うので、例としてだけ見てください。

基本単価 = 直近90日間の平均再生数 × 自分のジャンルの1再生あたりの基準額 最終単価 = 基本単価 + 制作の難易度 + 使用権の追加 + 競合排除の追加 + 特急の追加

  • 平均再生数は直近90日間で、バズった動画1〜2本は除いて計算します。ブランドが見ているのも平均です。
  • 制作の難易度:撮影場所への移動、台本チェック、商品の実演が多いほど上げます。
  • 使用権の追加:ブランドが自分の動画を自社の広告素材(有料広告、自社SNS、店頭ディスプレイ)として使いたい場合は別料金です。期間と媒体を決めて受け取ります。
  • 競合排除の追加:「契約後3か月間は競合他社の案件禁止」は、その期間の他の案件をあきらめるということです。タダで渡してはいけません。

5. 契約書チェックリスト

案件のトラブルの大半は、契約書に書かなかったことから起きます。メールで合意する場合でも、以下の項目はすべて文章で残します。

  • 納品物:ショートの本数、長さ、投稿するプラットフォーム、投稿日
  • 修正回数:企画案1回、編集版1〜2回のように回数を明記する
  • 動画の掲載期間:投稿後、何か月間は削除・非公開にしない
  • 二次利用:ブランドが動画を広告素材として使うか、使うなら媒体・期間・追加金額
  • 競合排除:競合案件を制限する範囲(業種)と期間
  • 広告表記:「有料広告」表記の方法と、責任を誰が負うか
  • 報酬:総額、前金の割合、支払日、税金計算書(インボイス)を発行するか
  • キャンセル:ブランド都合でキャンセルになった場合の費用(撮影後のキャンセルなら全額など)
  • 成果報告:何をいつスクリーンショットで渡すか(再生数、視聴維持率など)
  • 出演者の肖像権:自分以外の出演者がいるなら、その人の同意

広告表記は、ブランドに外してほしいと言われても入れます。韓国の公正取引委員会の推薦・保証に関する審査指針では、広告を投稿した人も責任を負う仕組みになっており、違反すると課徴金や刑事罰にまで至ることがあります。

6. 税金の基礎:韓国の1人メディア創作者

以下は韓国国税庁の1人メディア創作者向け税務案内をもとにした一般的な情報です。自分の状況に合った判断は税理士に確認してください。

  • 事業者登録:継続的・反復的に動画を作って収益を得ているなら、事業者登録の対象です。
  • 業種コード940306(1人メディアコンテンツ創作者、付加価値税免税):従業員を雇わず、別途の物的設備(スタジオなど)なしで活動する場合。
  • 業種コード921505(メディアコンテンツ創作業、付加価値税課税):従業員を雇っている、またはスタジオのような物的設備を備えている場合。付加価値税の申告対象ですが、Googleのような海外プラットフォームから受け取る収入にはゼロ税率(0%)が適用されます。
  • 総合所得税:どちらの場合も翌年の5月に申告します。帳簿を付けていれば、実際にかかった経費(機材、編集ツールのサブスク代など)を差し引けます。
  • 外国で差し引かれた税金:Googleが源泉徴収した税額は、総合所得税で外国納付税額として控除を受けられます。
  • 投げ銭も所得です:個人口座で受け取った支援金や、スーパーチャットなどの支援収入も課税対象です。

7. 毎月見る数字

数字どこで見るかなぜ見るか
ショート1,000回再生あたりの収益YouTube Studioの「収益」タブ(ショート)広告収益の現実的な計算
直近90日間のショートのエンゲージ ビューYouTube Studioのアナリティクス(詳細モード)2027年の基準(1,000万回)までの距離
視聴された割合・平均再生率ショートごとのアナリティクスフォーマットの健康状態
登録率動画ごとの登録者の増加チャンネルが覚えてもらえているか
案件の問い合わせ数・成約率自分のメール受信箱単価を上げるタイミングか
リンクのクリック・販売リンクツール、ショッピングの分析ファネルが回っているか
収入源ごとの割合自分の帳簿1つの収入源に頼りきっていないか

いちばん大事なのは最後の行です。収入の70%以上が1か所から来ているなら、そこの規約の一行に生活がかかっているということです。2027年のショートの基準が、その事実を証明しました。

よくある質問

ショートの収益はどう計算されますか?

YouTubeが国ごとのショート広告収益をクリエイタープールに集め、収益化チャンネルのエンゲージ ビューの割合に応じて分けたうえで、その取り分の45%をクリエイターに支払います。そのため1,000回再生あたりの金額は、月ごと、視聴者の国ごとに変わります。YouTube Studioの「収益」タブでショートの収益をエンゲージ ビューで割り、自分のチャンネルの実際の値を計算するのがいちばん正確です。

企業案件の単価はいくらで提示すべきですか?

定価はありません。直近90日間の平均再生数(バズった動画は除く)にジャンルごとの基準額を掛けた基本単価を決め、制作の難易度、使用権、競合排除、特急かどうかに応じて上乗せします。ブランドが動画を広告素材として使う場合や、競合の案件を禁じる場合は、必ず別料金を受け取ります。

韓国のYouTuberは事業者登録が必須ですか?

韓国の国税庁は、継続的・反復的に動画を作って収益を得ているなら事業者登録の対象と見なしています。従業員もスタジオもなく1人で活動するなら通常は940306(免税)、従業員を雇うかスタジオを備えるなら921505(課税)です。自分の状況は税理士に確認してください。

2027年より前にYouTubeパートナープログラムに参加すべきですか?

基準の近くにいるなら、そうです。2027年2月1日以降に新しく参加するチャンネルは、総再生時間8,000時間またはショート90日2,000万回が必要で、すでに参加しているチャンネルはパートナー資格を維持します。ただしショートの広告収益は、既存のチャンネルでも毎月、90日間で1,000万回を超えないと受け取れません。

ショートを毎日投稿するにはどうすればいいですか?

撮影は1回だけにします。週に長尺動画を1本撮り、そこからショートを何本も切り出して毎日投稿する仕組みが、いちばん長続きします。ショートを1本ずつ別々に企画・撮影していると、週5本を数週間以上続けるのは難しくなります。

今月やること

YouTube Studioで自分のショート1,000回再生あたりの収益を実際に計算し、その数字で目標の月収に必要な再生数を書き出してみてください。その数字が現実的でなければ、上のロードマップで今の段階の「ここで開く収入源」から始めましょう。

次に読む記事